厳冬期(12~2月)

この季節は何より防寒と防風が大切 。それと同時に凍結を恐れるあまり、水切れの失敗で、枯らしてしまうことが多いのもこの季節です

鉢植えの手入れ

  • 3日に一度ぐらいの割で、朝10時ごろにたっぷり水をやると良い。その時間に家に居られない方は、朝、出かける時に水やりをする。鉢の表面に防寒用の藁や落ち葉を敷いているため、土の乾きに気づかず、水枯れを起こすことがあるので、土の乾きには十分注意をすること。
  • 理想的には、家の東・南方面の北風を防ぎやすい辺りに保護室を作ってやるか、鉢数が少ない場合は、鉢のまま、あるいはポリトロ箱に鉢ごと埋めて(鉢の全体と樹の幹の下部まで土をかける)、乾いた寒風の直撃を受けないようにしてやる。
  • ガラス室やビニールハウスに入れてやるのが最良だが、それができない時は、花の咲きそうな鉢は早めに室内に取り込んでおくとよい。ただし、温度が上がりすぎ、しかも温度変化の少ない、例えば、玄関や廊下などに置くようにする。

 

庭植えの手入れ

  • 庭植は鉢植えほど神経質になる必要はない。
  • 積雪地帯では、小苗の雪囲いを厳重にやることが大切。

1月

  • 春にやる乾燥固形肥料(玉肥)を作ってねかしておく。 その配合は油粕と骨粉(7:3)の割合。これを2~3月になったら施肥する。

2月

  • 2月下旬に固形油かすかエードボールをビー玉大にして3~4個(5号鉢の場合)、あるいはエードボール5~6個施しておくとよい。
  • 花を枯らしてしまう、花ぐされ病(菌核病)予防のために、ベンレート水和剤か、トップジンM水和剤1000倍液をツボミと土面に散布してやる。
  • 2~3月の間に一回、発芽を促す肥料として、乾燥鶏ふん(樹高2mで1~1.5ℓ)を樹の枝の外周部分樹幹線の下の地面に浅く埋める。

3月

鉢植えのポイント

  • 保護室内に入れてある鉢は、日中高温にならぬように喚起に注意が肝心。なお、冷え込みが去ったら、庭やポリトロ箱に埋もれていた鉢を取り出して、寒冷紗一枚ぐらいを使って日除けにする程度にしておく。
  • 水やりは2日に一回をめやすとする。
  • 2月に施した肥料を取り除き、花の終わったものや、花のついていないものには2月下旬の施肥と同じ程度に固形油かすか、エドボールを施しておく。
  • 花の終わったものから整枝、剪定をする。
  • スギタニモンキリ蛾が孵化して幼虫になる季節で、この虫はツボミに穴をあけてしまう。カルホス乳剤の1000倍液などを散布するとよい。

庭植えのポイント

  • 今月から4月中旬までは整枝、選定の適期。込み合った枝や池表へ垂れ下がった枝などだけでも剪定するといい。

<中級の方に> 植え替えの季節到来。

4月

鉢植えのポイント

  • 花の最盛期で、根の動きが活発になる。下旬には新芽も伸びてくるので2日に一回の割で十分水をやることを忘れずに。
  • 上旬にもう一度固形油かすを。

庭植えのポイント

  • 2~3月に肥料を施してなかった方は、今からでも乾燥鶏ふんに速効性の化成肥料を一握りほど加えて施す。

<中級の方に>

植え替え、整枝、選定を行う。ただし、貴重な椿の植え替えは6~7月に根回しをして、1~2年後に移植する。


5月

  • 摘果をする。結実させると養分が消耗し樹勢を弱くする。
  • ツバキの最大の害虫チャドク蛾の幼虫が発生する。5月上旬にオルトラン水和剤かカルホス乳剤1000倍液を散布する。その際、幼虫が群がる葉の裏面から散布すること。

鉢植えのポイント

  • 元気のよい新梢を伸ばすために、日光不足を注意。ただし、寒冷紗一枚ぐらいの囲いが良い。
  • 水やりは4月より少し回数を増やして、1~2日に一回の割り。
  • 肥料はハイポネックスなどの速効性の液肥500倍液などを10日までに施す。(花芽をつけるために窒素分を下旬ごろまでには、切らしておく必要があるので)

庭植えのポイント

  • 肥料は5~9月までは施さない。施すと花芽ができなくなる。

6月

  • 挿し木の適期。㋅中旬から7月下旬まで、年内の発根量を増やすいみで早めに挿すといい。
  • 6月から9月まで病気や虫害が発生するので気が抜けない。この時期は二週間に一回ぐらいの割で殺菌剤と殺虫剤の混合液を散布する。

鉢植えのポイント

  • 雨季。雨ざらしにならない、しかも、強い日射を直接受けない場所に置きかえる。
  • 6月一ケ月だけは、水やりを極度に控え、新梢が少しお辞儀をするほどまでに減らす。ただし、一回当たりの水やり量はたっぷり。水やりの方法によって花芽ができる。
  • 保護室内の鉢は、5月下旬から始めるとよい。この方法は花の欲しい鉢に限り、植えたばかりの鉢や樹勢の衰えた鉢、肥培して伸ばそうとする鉢は水を控えず、普通の管理をする。
  • 肥料は花を咲かそうとする鉢には与えず、大きく伸ばしたい小苗だけにハイポネックスなどの500倍液を10日ごとに施す。
  • 6月中旬から7月中旬までの梅雨期は、植え替えの適期。ただ花芽ができる時期なので、根の扱いには注意すること。

7月

鉢植えのポイント

  • 梅雨明け後、陽射しが強くなり、葉焼けの心配が出てくる。寒冷紗二枚ぐらいの日除けをする。
  • 水やりは普通の状態に戻す。水やりは通常朝のほうがよいが、夏に限り夕方のほうがよい。

8月

鉢植えのポイント

  • 夏休みで長期に留守にするときは、ポリトロ箱に鉢植えを入れ、箱との隙間に腐葉土、ピートモスなどで埋め、鉢表面も湿った水ごけやピートモスでおおい、室内や日陰に置くと1週間程度なら水やりをしなくともよい。水を入れた浅い容器に鉢を浸すやり方は絶対にいけない。
  • 8~11月まで、ハイポネックスなど500倍液肥を、大輪花は月2~3回、小輪花は1~2回施肥。
  • 摘蕾のシーズン

9月

鉢植えのポイント

  • ツバキシーズン開幕。西王母や紅荒獅子などの極早咲き品種が咲く。

10月

鉢植えのポイント

  • 日除けを寒冷紗一枚にする。
  • 水やりは2日に一回ぐらいにする。

11月~12月

鉢植えのポイント

  • 初霜の降りる季節。そろそろ越冬の準備を始める。
  • 午前中は寒冷紗を除いて日光に当てるぐらいにしたい。